<はじめに>
撮影用の刺青を描き始めて25年以上たちましたが、その間作業中の写真を撮影したのは2〜3回程度でした。それも描かれている方の記念撮影程度のモノです。そのため、今回の様な作業プロセスをプロのカメラマンに依って順を追い撮影された写真など、そ〜言った意味でも大変貴重。写真を快く提供して下さったアームズマガジン誌に感謝です。それでは刺青製作記のはじまり。
ちなみにモデルは、アームズマガジン編集部の「ナム吉」こと「パンツマン大佐(?)」です。
その1
下絵を薄い和紙にトレースしたモノを身体の上にセットします。どの辺りから描き始めたら良いかの判断は、カンと言いますか、経験ですね!
柄は「遠山の金さん」でお馴染みの「桜吹雪き」です。
その2
和紙を湿らせます(これは普通の水道水)。このまましばらく放置します。
その3
ゆっくり和紙を剥がすと、身体にうっすらとスジが写っているのが判りますか?
モデルのナム吉君はデブで(失礼!)身体に脂っ気が多いので(?)下絵の写りが悪いんです(だからデブに描くのはキライだ〜!)
その4
下絵に沿ってスジ彫り部分を描いて行きます。ここでやめれば「スジ彫」と言って、半端な刺青になります。
ペンは特製の油性染料を入れたものです。決して普通のマジックインキでは有りません。枯れたマジックペンの中にそのインクを充填して使用しています。
その5
スジ彫りに青を入れていきます。普通のマジックインキより粘度が無い為、ペン先に少し漏れ出しているのがわかりますか?
その6
いわゆるボカしの部分は、指先で伸ばして行きます。細かな所は綿棒等も利用します。
朱(赤)を入れ始めると急に華やかになります。
その7
胸の部分を仕上げてから腕に取りかかります。先端に巻いているテープは、描き終わりを真直ぐする為のガイドです。左右の長さも揃える様に気を付けます。
その8
この位描き進むと、本人も「だんだんその気?」になり始めます。
その9
仕上げと細部の手直しをします。上手く見せるテクニックとしては、シロミと刺青の境目を真直ぐするコトです。
その10
仕上がって記念撮影(?)映画の撮影の時は、描き上がってからが勝負なので、こんな写真を撮っているヒマなんてありません!
その11
仕上がって、写真!
本人のイメージは「兵隊ヤクザ(?)」
<終わりに>
撮影用の刺青は描き上がってからが、その役者さんの本当のお仕事(撮影)が始まる訳なので、描いている時に疲れさせちゃあいけませんよね。その辺を一番気を付けています。