フェイスオフ風のグリップ造っちゃいました!

<グリップ製作記>

1997年に全米公開されたジョン・ウー監督の「フェイスオフ」は同監督お得意のハデなガンアクションで一世を風靡しましたが、日本での公開は世界公開に比べて結構遅かったんですよネ! なんでそんなコト憶えているかと言うと、その時「フェイスオフ」の極東地域の宣伝キャンペーンに来日した、ジョン・ウ−監督にお目にかかったんですネ!(日本公開が遅かったせいでキャンペーンも盛り上がらず、とてもおヒマだった様で、銀座でプリクラ撮って遊びました)
その時「おい!今度の映画にはメチャ!セクシーな銃が出ているんだ!」と仰る監督の手元にあった宣伝用パンフレットのスチール写真を見ると、ニコラスケイジ氏がジョン・ウー作品ではお馴染みの2丁拳銃で写って居るんですが、その手にはアノ金色ピカピカのガバが握られて居ました。
その時「アッ!これ?・・・(もしかして)日本のガンマニアさん達には評判悪い銃かも?」とか思っちゃったんですネ!だって日本で金色の銃は「ニセモノ(モデルガン)」と言う意味ですから・・・。特に我々の世代、モデルガン規制をモロに潜って来た人間には、金色の銃には苦い記憶とトラウマがありますからネ!
でもその予想を反して映画は大ヒット!近年になって、(なぜか?)この映画の銃をモチーフにしたと思われる「金色のガバ」がモデルガン、ガスガンともに結構高級なモデルとして発売されました。これ以外でも六研の無可動ガバやホビーフィックスさんの指アクションガバも含めると結構な数の「金色ガバ」が出回っている計算になります。そう言った方々の半分位(もっと多いかも?)がこの映画のグリップ欲しく無かったですか?
メーカーさんもグリップ迄は手が廻らなかったのか、市販品には黒のプレーンなモノが付いて居ます。かく言うボクの友人も、以前からこのグリップを欲しがって居ました。丁度、金蒔絵風に仕上がるシール式の素材を見付けたのでこれを利用して、それらしいモノをでっち上げるコトにしました。(この素材は、本来は漆塗り風のお椀や重箱の表面に貼り付ける為のモノらしいんです)
映画の中でも、このグリップがとても印象的に出て来るんですが、「じゃあ何の絵が描いてあったか?」と聞くとだれも正確には答えられませんでした。今回グリップを造るに当って、ビデオを見直して観たんですが、ニコラス・ケイジ氏の背中のホルスタ−に2丁並んで入って居るカットでグリップ廻りが一番良く判るんですが、そのグリップの絵までは正確に判断出来ませんでした。余談ですが、此の位置(腰の後側)にこんなに大きなホルスターを2つ並べて付けたら、まるでコルセットしている様な感じで、腰が曲がらず、動きづらいでしょうね!(ハッキリ言って実用的な付け方では在りません!)映画公開当時のアメリカでのガンショーの紹介記事で、スプリングフィ−ルド社のブースにこの銃が展示してある写真も見付けたんですが、これもガラスケースに入って居る小さな写真で、いまいちハッキリ見えません。「龍の絵だ!」と言ってる人は多いのですが(ボクもそう思ってました)龍にしては胴体が短いんですネ!日本や中国の(ヘビの胴体みたいに長い)龍じゃあ無くて、西洋の(恐竜みたいな)龍なのかも知れません。
どっちにしても「改めて観て見ると、あんまりカッコ良く無かった?」ので、自己流の龍にするコトにしました。映画のグリップの絵は上下のグリップスクリュ−の間だけの狭いデザインなんですが、今回はスクリューの上下にも龍をはみ出させました。個人的にはかなりカッコ良い(下品な?)グリップが出来上がりました、ボクのお仕事でもチャイニーズマフィアのボスの銃か何かで充分使えそ〜です。(笑)今回はこのグリップの製作過程も含めて御紹介します。

まずはグリップのベースになるプレーンの黒いグリップが必要です、原型になるグリップも捜したんですが丁度良いモノが無いので、ノーマルのモデルガンに付いているプラグリを加工する事にしました。
タミヤのポリエステルパテ(この種類のパテが比較的ヒケが少ない)でチェッカリングとメダリオンの穴を埋めます。このまま1日以上乾燥させます。
パテが完全に硬化したら、ヤスリとサンドペーパーで仕上げます。
一応800番まで仕上げて、目の細かいスチールウールで「ヤスリ目」を消しました。
キズが見えなくなる迄磨けたらサフェーサーを掛けて、また磨く、これを2〜3回繰り返して、1000番の細かいサフェーサーで仕上げます。
出来上がったグリップを原型にシリコン型を起します。
シリコン型からグリップを複製するんですが、収縮率の多い市販の黒キャストでは無く、収縮率の比較的少ないノンキシレンタイプのプレーンなキャストを黒く着色して使用しました。
ただの真っ黒でも知恵が無いので、今回は黒檀の様な「極めて濃いグレー」を狙ってみました。
これが今回のネタである、蒔絵風の龍なんですが、仮付けしてみたら少し大きかったので、あっちこっち切り貼りして、ひと回り小さくして張り付けました、張り付けた後の仕上げには水性クリアーに始まって、最終的には車の塗装用のウレタンクリアーまで数回に分けて塗装した表面を、もう一度コンパウンドで磨くと言う極めてメンドウな表面処理が施されました。
仕上がりは、とてもゴキゲンなモノになりました、ベースの「V12ゴールドモデル」まだ少しは在庫が在るとか?