新発想電気発火銃?

<はじめに>

最近時々「プロップガンだけ貸して欲しい!」と言うリクエストが有ります。基本的には「うちはガンレンタルだけはしていません!」とお断りするんですが、相手が古い知り合いの小道具さんなどで、火薬の取扱い資格もお持ちの場合は、貸し出すコトにしています。そこで問題になるのは、「最近の電気発火は取扱いが難しい(?)」と言われてしまうコトなんです。確かに最近の電気発火銃はそのデティールを重視する為に、発火弾のセットの仕方が難しいくなっているのかもしれません。
アメリカ製の電気発火銃(一応あちらにも存在しています)の写真を見ると、オートマチック銃のスライドとフレームをトリガーガードの前あたりから輪切りにして、そこから二分割して発火弾をセットする様になっています、確かにこれなら手軽に出来ます。
丁度手元に、以前撮影でトリガーガードの前あたりで輪切りにしたガバが有りました(台本の設定で「宇宙人の発射するレーザー光線?で切れる」シーンで使用したんです)マルシン製の固定スライドの廉価モデルなんですが、デティールだけは妙に良いので、我が社では、ダミーガンやホルスターモデル(ホルスターに入っているシーンで使用)に結構利用させて貰っているモデルなんですが、これを利用するコトにしました。
中身は、何時もの電気発火の4連発なんですが、「ど〜せ作るなら!」と自分の仕事でも使えるギミックを組み込むコトにしました。
まず、発火ユニットを防水処理するコトにしました。撮影で良く「雨の中で撃つ!」シーンが有りますが、ドシャ降りの雨でブローバック銃も使いたく無い場合(使っても良く判らない時?)に電気発火と言っても、こちらも雨(水?)には弱いので、本体の方の隙き間を出来るだけ埋めて、「完全防水」とまでは行きませんが、「生活防水?」位の機能は持たせて、雨位なら大丈夫なプロップを目指しました。次に、グリップ部にもうひとつ、発火弾を仕掛けるのと同じソケットを設置しました。これの配線は発火弾を仕掛けるソケットとシンクロしていまして、3つの使い方を想定して取り付けました。
まず発火弾に不発が出た場合、この予備ソケットの方にテスト球を付ければ、「いまトリガーがどの位置で止まっているか」が安全に調べられるんです。
次にこの予備ソケットからコードを出して、人体弾着等に配線すれば「銃型の手押しスイッチ」になって、俳優さんが自分で弾着のスイッチを押せる(それも銃のトリガーで押せる)訳です。もうひとつ、これらの機能を複合させて、「銃を撃って、相手から撃たれて(人体弾着)、また撃ち返して、又撃たれる・・・」なんてシーンもこの銃を使えば、俳優さんの手押しスイッチだけで出来る訳なんですが・・・判ります?
まあ写真を御覧下さい。

その1

銃の全景です、スライド中央のスジが、気になると言えば気になりますが、まあそれほどアップに寄らないなら結構使えますヨ!

その2

スライド中央でネジ込みで分解して発火弾をセットします、グリップの下に有るソケットにも注目!これが結構重宝しそうなんです!

その3

これは、まだ製作中の写真ですが、一見発火弾に見えるのは、発火弾のサイズに作られたテスト球なんです。
これが有ると(勿論テスト球としても使いますが)発火弾をセットした時のクリアランスを測りながら作業出来るので大変便利なんです。

その4