キャリコ
<はじめに>
先日ケーブルテレビを見ていたら、アメリカのB級映画にキャリコが出て来ました。そ〜言えば、あっちの映画でも、まともにキャリコとして出演している映画の記憶はあまり無いのですが、SF映画のプロップではチョクチョク出て来ますよネ(何らかのオーバーデコレーションされたりしているコトが多いですよネ)。
日本では、ガスガンで、かなり以前から、MGCとトイテックでモデルアップされている割りにはスクリーンに出て来た記憶が在りません。
「あれ!そ〜言えばキャリコの機関部って、どんな形だったっけ?」考えてみますと、あのハデな100連発のマガジンや、フロント廻りや、グリップの形は頭に浮かぶのですが、肝心の機関部が思い出せません。改めてキャリコの資料を引っ張り出して見ると、あのエキセントリックな形で、何か面白いコトが出来そ〜な予感がします。さっそくキャリコのジャンクを捜しました、ガスガンとしてはもう御役御免の旧式銃なんですが、中古銃市場では結構良いお値段が付いています(15000円位?)、「変わった形の珍しい銃」と言うコトなんでしょうが、こちらの価値判断としては「外観重視のジャンクなので、昼飯1回分?」と言ったところです。友人に声を掛けたら瞬く間に(昼飯程度のお礼で)2丁集まりました、これでベースは充分です。
最初は電気発火を考えていたのですが、立体物を眺めているうちに面白いコトを思い付きました。アメリカのステンブリッジ社(近年廃業したそ〜ですが、アメリカ最大手のプロップ屋さんでした)の伝説のプロップに、リボルバー内蔵の「ルガーP08」と言うのが在ります。まだトグルアクションのルガーのプロップが手に入らなかった時代にデッチあげられたプロップで、古い戦争映画で結構出て来る銃なんですが、ボクはこの銃(の発想)が大好きで、一度このリボルバー内蔵にチャレンジしてみたかったんですネ!そ〜言えば、「ブレードランナー」のデッカードブラスターもリボルバー内蔵のプロップですよネ! 日本で言う所の「電気発火銃」の発想(つまり一番簡単に、確実に、発火させる)なんでしょうが、これにチャレンジしてみるコトにしました。最初はリボルバーをまるまるキャリコのフレームでカバーするコトも考えたんですが、そ〜すると機関部がデブになりすぎるので、あえてリボルバーを一部露出してみるコトにしました。
リボルバー内蔵と言うコトは発火はセミオートオンリーなんですが、アメリカの州法なんかを考えますと、フルオート仕様のキャリコより、セミオートオンリーのモノの方が遥かに多いハズなんですよネ。勿論主役が使う銃じゃあ無く、傍役!それも一発で撃ち殺されちゃう位のヤツに使わせる、「ちょっと目立つ銃?」みたいなノリで気楽に使えるプロップを目指します(何じゃそりゃあ?)
その1
取りあえずキャリコの機関部とマガジン部を切断! 切り離しにはアクリルカッターとタミヤ製の模型工作用のミニ鋸を使用。機関部の候補には、丁度手元でジャンクになっていた、ローマン(MGC)を当てて見たところ、これがピッタリ! ローマンなら丈夫で内蔵ユニットとしては申し分在りません。これで行く事にしました。
その2
グリップも切り離して(ベースにはMGC製のキャリコを使用したので、グリップとフレームが一体化していた)ローマンに取り付け、マガジン部を仮置きしてみました。
ローマンの方はリブの部分を薄く削って、平らにしただけです。
ホラ!何となくキャリコでしょ!
その3
ど〜せなら!とバレルまで仮組してみました。何処から見ても(5メーター位離れると?)キャリコでしょ!(笑)
一応シリンダーのフルート位は埋めた方が良いかもしれませんネ。
その4
フルサイズのバレル長でも良いんですが、リボルバー内蔵と言うコトで銃身長を検討していたら、こんな資料が届きました、この短いバレルの方が、キャリコピストル(セミオートオンリー)風で良いですかね?
その5
取りあえず形が見えて来ました、バレルは結局みんなの意見を聞いて、オリジナルの長いままにしました。
もともと付いていたバレルにABSパイプを延長してキャリコのバレル長に合わせたのですが、その部分は接着せず、タッピングビスで止めてあるだけなので、気が変わったら、何時でもその部分から分解してハンドガードの長さを変更出来る可能性も残しました。
その6
本体とマガジン部の固定は、5ミリ(うしろ)と6ミリ(前)の太めのボルト2本でガッチリ固定することにしました。
もし現場でトラブった時も、このボルト2本を外すだけ、ほんの1〜2分でハンマー部やサイドプレートが露出できます、これは何が起こるか判らないプロップガンにはとても大切な要素です!
その7
一応完成です! シリンダーのフルートを埋める作業は間に合わなかったので、手持ちの別の銃に付いていた、アンフルートシリンダーを取り付けて、写真を撮ってみました、まだこれから塗装をしなくちゃあいけないんですが、ど〜してもカスタムした銃は、レジンの部分や接着部分に「ヒケ」が起こる為、今回の様に、さしあたって使用する予定が無いモノは1〜2ケ月このままにしておいて、もう一度「ヒケ」を修正してから塗装した方が綺麗に仕上がります。
エッ?「ヒケが目立つほどアップにできる銃なのか?」ですって?ハハハ・・・(笑って誤魔化します)
その8
ホラ!こんな角度でスクリーンに写れば(画面が動いていれば?)キャリコでしょ〜!
仕上がって見て判ったんですが、トリガーが重くて、俳優さんに迷惑を掛けるローマンですが、この銃の様にハンドガードで銃身が固定(左手で)出来ると、右手(トリガーを引く手)がトリガーだけに集中出来るので、ハンドガンの状態よりかなりラクに引ける様ですネ!