日本軍99式手留弾
<はじめに>
映画「渋谷物語」で使用する小道具の日本軍の手留弾なんですが、最初はLS(現アリイ)のプラモデルのヤツで良いかな?と考えていたんです。
あの(LS)シリーズは、手に取ると「軽くてチャチい!」ですが、シュルエットや機構は充分撮影にも耐える出来なんです、もちろんそのままでは無く、それなりに強化して使うつもりでした。時間が在ったので手元の資料を調べていたら、「99式」と言うタイプの手留弾を発見!…「パイナップル」の名前の原因になった、表面のスジも在りません。使用時期も戦争末期の様ですし、今回の設定にはピッタリです。
実は、岡本喜八監督の昔の映画で、手留弾を踵で叩くと「シュ〜!」と火が付くカットが在ったんです、当時の担当者に聞くと、靴の踵にマッチの「擦り紙」を張り付けて、手留弾の方にマッチのリンを付けておいて、その紙の部分で擦って火を付けたとのお話で、「今回もそれをやってみる!」事にしました。
それならヒューズの部分もプラスチックのアリイ製より、いっそのことフルスクラッチしちゃうコトにしました。
画面の中ではほんの1〜2秒のカットに使用するだけですから、そこそこ「良い加減?」に仕上げました。
その1
取りあえず、木の丸棒から本体を削り出しました。
左はLS(現アリイ)製のプラモデルのボディ部分です、この97式より少し小さい寸法らしいので、それらしく製作、資料は、上田伸さんの「大図解・世界の武器」のイラストだけ!(背景に写っているヤツです、写真よりイラストの方が細部が良く判るんです)中央にヒューズ部分が通る穴を開けました。
その2
本体には木目を消す為にサフェーサを5〜6回塗装、ヒューズ部分は真鍮からの削り出し、中央にマッチの軸が隠せる様に穴が開いてます。
ピンと引き紐はプラモデルのパーツを流用するコトにしました。
その3
全部を組み立てて完成!
今回は手で握っていて、投げるだけなので、細かなデティールは省略!このあと本体部分は「半つや消し(ツヤ有りでも良いかも?)黒」でペイント!
ヒューズ部分が真鍮のムク棒からの削り出しなので、結構重く(丁度言い重さ?)なりました。
その4
完成!
右は友人のミリタリーコレクターが持って来てくれたモノで、LSをベースに、本体の内部にキャスト素材を流し込んで強化(と言うより重量を増やす目的かな?)してあります、ヒューズの部分も接着して頑丈にしてありました。