零戦黒雲一家のゼロ戦

 以前、日活撮影所で所内の美術倉庫が取り壊されることになり、多量の装飾小道具が廃棄された時が有りました。ゴミの中には、古き良き日活作品に使用されたとおぼしき小道具たちがいっぱい捨てられています。その中には、日活無国籍アクション全盛時代の「怪しい西部劇?」で見かけたチャチなホルスターや、大きなシャンデリアなんてモノも捨てられていました。
 すると!ボクの目にあるモノが留まります。それは全長25センチ位の飛行機の模型。翼型から判断すれば、この飛行機はアメリカのレシプロ練習機テキサンをベースにした帝国海軍の飛行機(つまりゼロ戦?)の特撮用飛行姿勢の模型です。
 バルサ材と思われる木材を削り出した、いわゆるソリッドモデルなんですが、テキサン練習機のシャープな翼型が良く出来ています。これこそ!ボクが大好きな邦画ベスト3に入る、若き日の石原裕次郎さん主演「零戦黒雲一家」で使われいたであろうプロップでした。
 さっそく、ゴミなので有り難く頂いて帰り、後日「零戦黒雲一家」で舛田利雄監督の助監督を勤めていた小沢啓一監督(「西部警察」や「修羅がゆく」等の監督さん)に伺ったところ、間違い無く「零戦黒雲一家」で使用されたモノだと証明されました。ボクの宝物(コレクション)です!