エピソード37『小津安二郎なんて嫌いだ〜?』

 これは邦画マニア全体を敵に廻す様なお話なんですが、ボク小津安次郎監督の作品キライ(と言うより「苦手」と言った方が正確かな)なんですね、勿論とても良い作品だと言う事は判るんですが、じゃあ「この映画を封切りで1800円払って観るか?」と聞かれれば、「たぶん観ないと思う」としか答えようがありません。ビデオやテレビの名画劇場なんかで観ていても必ず途中で眠くなります、同じことがクラッシック音楽でも言えるので、食い物の好みも加えて「高級!」と言われているモノは身体に合わない様ですね。
 これまで(「小津作品が苦手」と言う事)は映画に従事するボクが言っちゃあいけないコトだと思っていましたが、最近(歳をとったせいか?)時々口を滑らせて喋っちゃうんですよね。
 そ〜したら「実は僕も苦手なんですよ!」とか、「あんな美人が(たぶん原節子さんのコト?)きれいにパーマかけて、家庭に居るなんてリアリティが無い!」とか言う人が結構居るんですよね!
 小津作品て現代風に言ってみれば「ホームドラマ」なんですが、テレビのまだ普及していなかったあの時代には必要とされた作品なのでしょうが、テレビがほぼ100パーセント普及し、ホームドラマが家庭にタダで配信されている現在、「他人の家のビンボー人が冷や飯で茶漬けを喰っている様な映画(小津映画?)の何が面白いんだ!」と言う様な過激な意見も、確かに有ります、実際「渡る世間は・・・」シリーズの方がドラマティックで面白いですよね。
 勿論小津作品の良さはボクも「それなり」に判るんですが、今のボクには「あまり必要としない」作品で有るのかもしれません、あの手の映画は日比谷の封切館で観るのじゃあ無くて、池袋か高田馬場あたりの名画座のギシギシ音のする椅子の(トイレの匂いが客席でするような?)映画館が良いんですよね〜!