エピソード36『NG特集に出ちゃった?』

 結論から先に言えば、ボクはこの「NG特集」のオンエアーは見ていません。友人から「出ていたね!」と言う報告を聞いて、正直「観ていなくてよかった!」と思っています。
 テレビの2時間ドラマでエフェクトを依頼された時のお話です。都内のテレビ収録用のスタジオでセット撮りされたそのシーンは、地下室に監禁されたヒロインを主人公が救出に来るシーンでした。
 ディレクターが意外とガンマニアで、台本では1〜2発の発砲の筈が、現場に行ってみれば、2〜3マガジン分撃ちたいとの事でした、まあビデオシネマなんかじゃあ良く有る話で、それ自体はそんなに驚かなかったんですが、犯人が使用している銃に若干の不安がありました。
 プロップガンと言うのも俗に言う「当り!外れ?」がありまして、その時使用していた銃は「まあまあ」の調子の新人(?)君でした。
 ところが、撮影が始まってみると、この新人君がメチャクチャ調子良くて、一度もNG無しで撮影が終了しました。
じゃあなぜNG特集に出演する事になったのかと言えば、この後だったんです。
 撮影は地下室のセットから、隣に立て込まれている「その地下室からの階段と地上の出口」のセットに移動していまして、こちらの「地下室」のセットには無人になっていました、弾着用のコードの回収をしてから、置道具のドラム缶の上にあったプロップガンを手に取って「お前、今日えらく調子良いじゃないの!エライ!サイコ〜!」なんて言ったと思うんですが、それが全部ビデオに収録されていたんですね。
 オンエアー時のコメントテロップには、「小道具の銃を誉める担当者?」みたいな事が書いてあったそ〜です。いやァ〜まさかあの時カメラが廻っていたとは!・・・ フイルム撮影の現場では(フイルムは高価なので)絶対考えられないお話ですよね!