エピソード29『スポンサーは神様です?』

 テレビのドラマで大変なのはスポンサーへの気遣いです。台本の始めの方(配役表のあとくらい)にはオンエアー時、スポンサーになりそうな企業の一覧表が付いていて、『御配慮ヨロシク!』みたいな文章が添えられています。
 一番気を使うのが車のメーカーと飲料水(ビール等)なんだそうです。車はメーカーに依って違うらしく、A社がスポンサーの場合、総ての車をA社製にしなくてはいけない。B社では主人公の使用する車は勿論B社製なのですが、犯人が使ったり、劇中事故を起したりする車は他社のモノを使用しなくてはいけません(なおかつエンブレム等も他社のモノは外すかテープ等で隠さなくてはいけないんだそ〜です)。飲料水メーカーがスポンサーですと街角の自動販売機を(他社のモノは)隠さなくてはいけません(大変でしょ〜!)。
 最近も何年かぶりに新作が特番でオンエアーされた、黒い衣装で良くモノマネのネタにされる(頭髪の薄い部下と背の低い部下がいる)警部補さん(わかりますよね!)のドラマは、そのシナリオを売れっ子の(今年の大河ドラマも書かれている)天才ライターが書かれているのにも係わらず、劇中の「殺し方」で撲殺が一番多く、時々射殺が有る位なんですけど、その理由は番組スポンサーが製薬会社と自動車メーカーとなんかとかんとかで、毒殺と車でひき殺すのと、あれとこれとそれがダメで、結局撲殺(殴り殺す)が一番問題が無い方法だったんだそうです。
 僕も「花吹雪女スリ三姉妹」と言うドラマで、キューピーの刺青を描いたんですが、あとから台本を良く見たらスポンサーに「味の素さん」が入っていて(味の素もマヨネーズ作ってますよね)、『マズイ!』と思ったんですが、この時はまったく問題になりませんでした。