エピソード1『三毛猫ホームズの難題?』

 我が「映像コンビニエンスストア」に持ち込まれる無理難題には、そりゃあ笑っちゃう様な話が一杯有ります。その中でもベスト3にランクされるのが、この話のタイトルにもなっている「三毛猫事件」なんです。まあ頼んで来られた方は本当に困っていらしたので、あまり笑い話のネタにするのも失礼なんですが・・・ヤッパこの話が一番面白いので、今回はこれを御紹介しますね。
 赤川次郎さんの代表作に「三毛猫ホームズ」と言うシリーズが有ります。何度かテレビでもドラマ化されていますが、主役はモチロン三毛猫です。
 劇中では一匹の三毛猫のホームズ君なのですけど、動物専門のタレント事務所からは3匹の三毛猫が持ち込まれました。同じ親ネコから生まれた兄弟の三毛猫なんですが、その毛並みは一匹づつ微妙に違っています。「それをど〜するか??」とスタッフが頭を抱えていた時に誰かが「そ〜だ栩野チャンなら人間の身体に(イレズミの)絵が描けるのだから、きっとネコの毛並みも何とかなるだろ〜!」と言ったとか?
 「そりゃあアンタ、銭湯では湯が沸いているからスパゲティーも作れるだろう・・・って言う位のこじつけですぜダンナ!」と反発してみたんですけど、結局拝み倒されて引き受ける事になったんです。
 しかし、いざ引き受けてから考えると、三毛猫の柄を合わそうとするから、濃い部分を優先に合わせる事になって、黒っぽい三毛になっちゃいます。そこで「いっそ白ネコを三毛猫柄に染めたらど〜だろう?」と提案した所、動物プロダクションのネコ担当のお姉さんが「三毛猫と白ネコは顔だちが違います!」とキッパリと言い放ちました。「確かに人間だって、白人と黒人と、我々モンゴリアンでは、肌の色だけでは無く、顔だちも足の長さもハッキリ差が有りますもんねえ」と感心するやら、納得するやら。
 取り敢えず、ひとつ偉くなりました。