管理人のキムが「ど〜しても劇用刺青のコメントを書け!」とウルサイので、一応コメントします。

まあ、初監督作品ですし、「それなりに力を入れた刺青を描きたいな!」とか思っては居たのですが、諸般の事情から、「撮影初日に刺青を描いて、ガンエフェクトシーンを全部やる!」と言う地獄のスケジュールを組んじゃいました・・・・・。(ハイ!自分で組みました!)
そんな訳で、その日のそれからの仕事(初監督の重圧?)の事を考えて、普段の(劇用刺青絵師だけでお仕事する場合)のクオリティーを維持する程度の時間と集中力で自主規制しました。
朝6時から我が家で刺青を描いて、そのまま川崎の現場に移動、まずは刺青が出て来るシーンを撮影、その間に銃撃戦のシーンの準備を済ませて、そのまま銃撃戦に突入!それでも午前中に1階部分の撮影は終了して、お昼御飯のあとは、階段から2階部分の撮影に突入!晩御飯の前にその襲撃戦のくだりも無事終了して、ベンツ(ミニチュア)の突入カットの特撮も済ませて、8時前にはその日の予定を無事終了出来たのは「我ながら奇跡的なファインプレー」でした!
言い訳ばかりじゃあナンですから、一応刺青のウンチクを・・・・・。前(胸と腕)の刺青は「遠山の金さん」でお馴染みの「桜吹雪」ですが、背中の柄は、ボクの劇用刺青絵師の初期の代表作でもある「竜二」で使ったデザインです。この「竜二」は御存知の通り、主役を勤めた金子正次さんが撮影終了直後にガンで亡くなったコトもあって、忘れられない作品なんですが、この龍のデザインも(野球で言う「永久欠番」を気取った訳じゃあ無いんですが)その後2度と描いて居ませんで、デザイン画自体を、「竜二」を最初にスクリーンに掛けてくれた湯布院映画祭に寄贈しちゃいました。
数年前この「竜二」の撮影中のエピソードを映画化した「竜二フォーエバー」の劇用刺青の依頼があり、主演の高橋克典さんの背中に再度このデザインを描くコトになりました。ですが、やはり一度「お蔵入り」にしたデザインを描くのも抵抗があった為、新規にデザインして(一見同じデザインに見えるハズです/スクリーンで写って居る状態じゃあ見分けは付かないと思います)お描きしました。今回ボクの初監督作品のこだわり?でこの「竜二」のオマージュも含めて「竜二フォーエバー」の時に描いた龍を背中に描きました。まあ、新規にデザインする時間が無かった(メンドウだった?)ってだけなのかもしれませんが???ネ!


もう一人、蜂の巣になって死ぬ子分(実は特撮監督の神谷誠氏)が(下品に?)はだけた胸の刺青が在ります。こちらは下の弾着を隠す人造皮膚の皺を誤魔化す為の刺青なんですが「牡丹散し」のデザインになっています、もしかしたらこの子分さんは背中に唐獅子が入って居るのかも?(つまり前身で高倉健さんで有名な「唐獅子牡丹」ネ!)
この人造皮膚の弾着も以前からやってみたい仕掛けだったんですが、「特殊メークさんを呼んで・・・」とか言うのもタイヘンなので、自分で(両面テープで?)張り付けて、衣裳とネックレスでツナギ目を誤魔化しただけなんですが、けっこうイケたと思いませんか?